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「お?良いのか?お前の自慢の竜の吐息は効かなそうだが」
「ぬかせ。余裕だ」
たかが魔物程度、敵ではない。そう言い放つレオンに首肯で返し、少女を抱えて走り出した。レオンは二人が小さくなるのを見送って、大型の魔物へ走る。
その勢いのまま、得物の大剣で一撃頭部を叩き割ろうとするが予想以上に硬いようで、外皮に亀裂も入らない。しかし、当たりどころがーレオンにしてみればー良かったのか、魔物は苦しそうな呻き声を上げた。
脳震盪でも起こしてくれていれば楽だったのだが、仕方がない。と、二撃目を与えるために助走を取る。疲れるから、直ぐに終わってくれるといいんだが、と思うレオンであるが、残念ながらもう十回ほど繰り返してもらうことになってしまった。
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