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第一話「鬼の居ぬ間に何とやら」
「ほぉほぉ~『ふぇんほぉふぅふぁいひぃひぃふぇん』ふぉふぁいふぇふふうんふぇふふぇ」
『うん。口の中の物を全て飲み込んでから話して欲しいなぁ…』
『普通に行儀が悪いですよ、リウォル』
立体ホログラムの二人に怒られて、リウォルは口の中にあった食べ物を飲み込む。人と話をする時は…と室長のお説教は続いていたが、面倒に思ったレオンが遮った。
「次の任務が『連続妊婦怪死事件』ってなんだその妙な名前は」
『名称は教会からの通達にあったものですので、私では何とも』
『多分そういうんじゃないと思うけど。でも、起こった事は本当にそうみたいだね』
曰く、ある地域で連続して妊婦が不審な死を迎えているらしい。その死に方から明らかに自然死ではなく、何者かが手を加えた『殺人』の可能性が高い。
「で、どんな死に方だったんだ?」
『うん、爆散してたんだって』
「はぁ~?」
爆散、それは爆発して散り散りになるということ。いや、レオンは爆散という言葉の意味が分からなかった訳ではなく、死に方として爆散を挙げられたことが分からなかったのである。何故、人体が爆散しなければならないのか。
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