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""あった!!あったよ、透明の星! ""
その声はレイの声だった。レイが上げている手に包まれているものは間違いなく透明の星だった。色もついていない。
「レイ!よくやった!!それにしてもよくこんな中から見つけれたよね…」
するとレイは少し口角を上げながらこう話す。
「ほら、天井に大きい方位磁針と星座早見盤があるでしょ?あれって装飾に見えてとても重要だったんだよ。私はあの方位磁針で言う北の方を探していた。この透明の星があったのは早見盤の北極星の位置。私はギリギリにそれに気づいたんだ。」
よく考えてみれば、私が探していた南の方。早見盤の冬の大三角の位置に青白い透明の星が散りばめられている。その法則に気づけばこんな時間かからなかったのかな…。
「さっすがレイちゃん、聞いてただけあるわ。この狭い部屋で法則を見つけちゃうなんて、カッコイイ☆……って話じゃなくって!制限時間までに流れ星を見つけれたから、ここから出してあげる!!そこにある扉を開けといたから、そこから出てっちゃって!」
やっと出れると、レイと私は喜んだ。こんな訳が分からない空間、早く出てしまいたい。私達はお互いの苦労に乾杯という気持ちを持ちながら、その扉を開いた。
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