3-1章 流れ星みーつけた!

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3-1章 流れ星みーつけた!

目を覚ますと、辺りは星で埋め尽くされていた。プラネタリウムのような天井、床に散りばめられている星の欠片の様なもの、まるで宇宙に来たかのようだった。そしてそこは、私の知っている天体室ではなかった。 「あなたは、ナナ?」 聞き覚えのある声が向こうから聞こえてくる。目を覚ましたレイの声だった。レイも私と同じように辺りを見渡し、不思議そうにしている。 確か私達は鈴木さんに学校を案内していた。それで天体室に行きたいという要望に応え、天体室に行く。その後鈴木さんがくれたマカロンを食べて、そこから記憶がない。しかしマカロンを食べた時の眠気はよく覚えている。きっと眠っている間にここに連れてこられたのだろう。 「それはそうだけど、肝心の初音ちゃんは?さっきから辺り見渡してるけどどこにもいなさそう。」 そういえばそうだ、本人ならこの現象についてなにか知っているかもしれないのに本人が一向に見当たらない。そもそもここまで運んできてくれたのも彼女なのだろうか?なら何故こんな訳が分からないところに連れてきた?私の頭の中は質問の無限ループだった。     
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