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3-2章 流れ星みーつけた!
ない、ない!どこを探しても透明の星は出てこなかった。それも当たり前、教室に散りばめられている星のほとんどが色つきの物だからだ。たまに色のついた透明の星が落ちているし、ストレスしかない。
レイの様子をちらっと見てみた。説明を聞いた時にはあんなにボサっとしていた割にはきちんと探している。私も頑張らなくちゃ。
あの説明から軽く1時間くらいは経っただろうか?一向に見つかる気配がしなかった。するといきなり爆音の放送が脳裏に響く。
" はーーい!!!制限時間残り30分!!頑張んないとここから出さないからねーー!!!本当だからねーー!!!"
この放送のせいで、私の集中力が完全に途切れた。どう足掻いてもどう探しても見つからず、膝小僧がヒリヒリするだけだ。このまま出られなかったら、私達はどうなってしまうの…。
そんな事を考えながら探しているうちに残り5分程になっていた。いつの間にかモニターに映し出されていた制限時間が余計に邪魔をしてくる。
残り4分、3分、2分…。正直私は無理だと思った。2時間近く探しているのに見つからないなんて、こんなの負け確ゲー同様だ…そんな私の心の暗闇に一筋の光が指した。
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