第2話 VR思想管理対策本部

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「はいはい、分かりました。言いませんよ。私は今回のことで、クロディーが心配しているんじゃないかってニコールに言われて挨拶にし来ただけですから。どうぞ、探し物でもなんでも続きをしてくださいな」  付き合いきれないと思い、待機室を後にしようとする。 「ちょっと待って、シャルロットはここでレイラの人形見なかった? これぐらいの大きさの」  クロディーは右手の人差し指と親指で、10cmぐらいの大きさで示した。 「レイラって、VRの中のキャラだよね?」 「そそ、限定品だったんだ。今回の任務で落とすといけないからってここに置いておいたんだ」  VRが出来ない癖に、そんな物に拘る辺り、クロディーの性格が伺えた。  そういう大切な物はちゃんと個人のロッカーにでも入れておいけばいいのに、と思いつつ。クロディーは注意をしても、次回も同じことをするのが目に見えていたので言わなかった。 「知らないよ、そんなの興味無いし」 「そっか、ありがとう……」  あからさまにがっかりとした態度で、またあちこち探しだした。  その様子を放置して、シャルロットは事務室へと向かった。
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