第2話 VR思想管理対策本部

14/14
前へ
/222ページ
次へ
 嫌々ながらも、通話に触れた。 ――ああ、お疲れさん。悪いね、シャルロット。丁度良いところにメールが届いたものだから、ついでに伝えようと思ってね―― 「いえ、大丈夫です」  本当は大丈夫じゃない。見たいチャンネルがもうすぐ始まるので、早く自室でゆっくりしたいのが本音だ。 ――実はまた緊急の事件が起こった、すぐにでも出動して欲しい。喜んでいいぞ今度はホアンキエム地区だ観光し放題だな。もちろん、君がリーダーだ――  その連絡を聞いた瞬間、疲れがどっと出た。
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加