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ビルとビルの合間にヒュンッヒュンッという音だけが鳴り響く。屋外に出ている人間はまばらだ。
出ていても、自分だけのVR世界に浸りきり。僅かな音に気が付く者も居ない。
現場では、VRプロジェクターをいじくりまわしているクロディーが居た。
「おかしいな、なんで動かないんだよ」
シャルロットは透明化を解除すると、1人ぶつぶつ言っているクロディーの後ろに立ち、声を掛けた。
「何してるのよ」
「ひぃぃ!!」
周囲に響き渡るほどの、悲鳴をクロディーはあげた。
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