第4話 警告

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――それで? この落とし前はどうするつもりだ。『感染者』を逃したんだぞ。どこかでくたばってるならまだいいが、『自殺ウィルス』を他の人間の脳にも『感染』させてパンデミック《世界的流行》になったら人類が滅亡することになったらどうするんだ―― 「申し訳ありません、なんとか探し出してみます」 ――いや、もういい。18歳のお前にリーダーは早かったようだ。次からは指示通りに動いてくれ――  結局そうなるんじゃないかと思いながら、「分かりました」とだけ答えると通話が切れた。  クロディーのせいで取り逃がしたが。クロディーが間抜けだからなのは分かっていたのに、彼に任せたのもシャルロットだから仕方がない。言い訳をしてもシャルロットが責められるだけだ。  はぁ、と溜息を吐くとシャルロットは強化タロススーツのまま更衣室に向かった。
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