第4話 警告

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 遠い目で黒い髪を海風で遊ばせながらオリヴィエはその場に座り込んだ。 「ニコールのこと悪く思わないでね。あの子歳のわりに子供っぽいから」 「ああ……」  ニコールのことなど全く気にしていなかった。 「シャルロットは親とか居ない世代だっけね。あの子ね、一応子供居たのよ。若くして死に別れてるけど」 「え、それって言っていいの?」  唐突にニコールの過去を話し出したのでびっくりした。 「大丈夫よ、公開されている情報だもの。子供のこと分かってるはずなのにね。確か、亡くなったのは今のシャルロットと同じぐらいの歳だったはず」
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