第6話 新しい『感染者』

5/9
前へ
/222ページ
次へ
 スコープグラスのポインターが反応した。西側、丁度日が沈む方向に『感染者』の集団が居る。 ――ちょっと待って、スタンガン銃の電力が少ない―― 「はぁ? 今更?」  クロディーのいきなりの失態にため息が出る。 ――仕方がないわね、ニコールの分の予備貸してもらいなさい―― 「交換はニコールがした方がいいわよ、時間が迫ってるし」  仲間のフォローはし合う物、一応は。  一緒に組まされなくて良かったと、シャルロットは内心ほっとしていた。足を引っ張られるのは面倒だ。 ――『感染者』の集団が迫ってきているわ、クロディーはニコールにやってもらって。現地到着まで、後3分――
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加