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「君がここで話を聞いていたことぐらいはお見通しだ、GPSすら切るのを忘れていた様だったからね」
「あっ」
安全の為、いつもつけっぱなしなので存在を忘れていたのだ。
「彼らは1㎞先の目標も打ち抜く技術を持っている。お友達もきっと助けてくれるはずだ」
そうだろうかと、先ほど目の前で起こったことを思い出す。
ニコールとクロディーは胸を一突きされていた。位置的に心臓だったはずだ。あの後何も処置を施されていなければ、ほぼ死んでいると思われた。
2人の事は正直に言うと、あんまり好きな方ではない。どちらかと言うと嫌いな方かもしれない。それでも、死ぬとなると話は違う。身近に居た人間が居なくなると言うのは筆舌に耐えがたいものがある。
「仕留めた様だよ、お嬢ちゃん。後、お仲間も無事保護されたらしい。リーダーも今こっちへと向かってきている。良かったな」
アンマーバッハ司令官はそれだけ言うと、テントの中へと戻った。
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