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「ニコール! クロディー!」
串刺しにされた跡が生々しい傷跡となって血がこびりついていたが、歩いているのを見るに、体にはダメージは無いようだ。
「良かった……。本当に死んだかと思った……」
泣きそうなシャルロットの姿を視界に入れると、2人して笑い始めた。
「そうそう簡単に死ぬわけ無いじゃん。私達『スター・ファントム』なんだよ? 100歳以上生きてるのに、急所の外し方ぐらい分かってるわよ」
「そうだよ、心配し過ぎだよ。現代の技術を甘く見ちゃいけないよ。一回死んでも、30分以内ならほぼ蘇生可能なんだ。後は応急処置だけで生き返ることができる」
笑いながら説明されて、シャルロットは逆に腹が立ってきた。
「もう! どれだけ心配したと思ってるのよ!」
それだけ言うと、言葉と共に涙が溢れていた。
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