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第８話 犠牲者

　じりじりと照り付ける日光を眩しく眺めると、シャルロットは今日の筋トレメニューを確認して当局のビル内にあるトレーニングジムへと向かった。

　ジムはシャルロット１人だけで、殺風景な空間に受付のＡＩが対応してくれた。

「ヨウコソオコシクダサイマシタ、シャルロットサマ。キョウノメニューヲエランデクダサイ」

　機械音声とは言え、かなり滑らかなその声音に導かれるように、タッチパネルに触れる。スキャンが生体認証すると、『今日のメニュー』と書かれたボタンが表示された。

　それをタッチして本日のメニューを確認する。