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第５話 移動指示

　シャルロットが朝７時に起きると、一通のメールが届いていた。
＜至急、ハイバーチェンの本部へ来られたしニルス・ジャブイユ＞
　上官ニルスからの本部へ来るようにとの指示だった。
　いつもなら、緊急の通話が掛かってきて、叩き起こされて格納庫に移動の流れだが、今回は違っていた。

　なんとなく、昨日の検索を思い出す。

　今まであんな風に警告されたことはない。特殊思想管理官であるシャルロットは、厳正な教育を施されているが。それでも知らないことは多い。
　きっと何か引っかかって、本部の方へ連絡が行って、そのお叱りだろう。

　気が進まないが、シャルロットは出かける準備をした。