3人が本棚に入れています
本棚に追加
ラクガキゴリラ
この地方のひとつの昔話
言うことを聞かない子供は
真っ赤な顔したラクガキゴリラにさらわれる
良い子にしてないと
3つの車輪の乗り物に乗せられさらわれる
こんな話があった
もちろんピンクのウサギもこの話は知っていた
そしてあんまり信じていなかった
トゥクトゥクトゥクトゥク…
遠くから音がする
「むにゃむにゃ もう食べられないよ…」
トゥク!トゥク!トゥク!トゥク!
その音が近づいてくる
「ヒャッ!何?」
毛布を蹴飛ばし
ピンクのウサギはは跳ね起きた
トゥク!!トゥク!!トゥク!!トゥク!!!
それは目の前にいた
三輪の乗り物に乗った
真っ赤な顔をしたゴリラだった
その後ろには泣いている子供達が乗っていた
ピンクのウサギは驚いて固まった
「やい!そこのウサギ!」
ピンクのウサギは声にならないほどの小さな声で
「はい…」
真っ赤な顔したゴリラは
ピンクのウサギをにらみながら
「ここでクレヨンを見なかったか!」
ギクリ!キョロキョロ
ピンクのウサギは動揺した
彼の体はラクガキだらけ
ラクガキゴリラだ
あの話は本当だったのだ
最初のコメントを投稿しよう!