第1章 散歩道にて

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公園の入り口をくぐると、左手の懐中電灯をオンにした。 やはり、人気のないのは何処か不気味だ。 順子はけやき並木に向かって、足早に歩き出した。 そして順子がけやき並木に差し掛かった時、上の方でパキッパキッと音がした。 「何?」 風も無いのになんだろう? 順子は懐中電灯を上に向けたが、緑や黄色かかった葉が茂っているだけで、特に変わった様子はない。 「何よもう、脅かさないでよ」 順子はルビーを引っ張り、また歩き出そうとした。 するとまた、パキッパキッと音がした。 「もう、何なのよ?」とまた、何気に茂みを照らした。 すると今度は、何かがちらっと見えた。
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