第2章 三島という刑事

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「どこの病院?」 美由紀は放課後、急いで学校を飛び出して病院へ向かった。 * * コンコンッ 美由紀が病室へ入ると、母親の時子が立ち上がった。 「美由紀ちゃん、わざわざごめんね」 「おばさん、順子の具合はどうですか?」 順子は背中を向けて、こちらを見ない。 「身体は何も異常無かったんだけどね。ルビーが酷い目にあわされて…ショックを受けてるのよ」 時子は順子をちらりと見ながら言った。 「そうだわ、ちょっと下の売店でジュースでも買ってくるわ。美由紀ちゃん、ここお願いね」と時子は病室を出て行った。
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