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機能的で機械独特の冷たさを感じるシャープなデザインとは裏腹に、茶々はほんのりと温かかった。それは機械的な放熱に違いない。しかし、その温かさはあの夜に握った絹江の手のぬくもりと同じだったのだ。
「お前さんはこんなに温かかったんだな。」
私は思わず茶々を抱きしめた。茶々の中に感じた絹江に私の視界がますます歪む。
そして、あの日に言えなかった言葉を茶々に向かって言った。
「今までありがとう。」
いくぶん気持ちが軽くなった私は、これからはもう少しひんぱんに掃除をしようと思うのだった。
<了>
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