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「兎に角、園遊会は大成功。」
大勢のお客様には、喜ばれたし、聖龍帝と赤龍王は、一応御互いを認めて、全ての事は水に流すと、誓い合った。
「でも、その後が大変だったな。」
コジーが、愉快そうに話す。
「その園遊会が、大変評判になって、毎年のように、各龍王達が園遊会を開くようになって‥‥‥。」
城島は事ある毎に、この世界に呼ばれるようになってしまったのだ。
そして先代赤龍王、ドラグナム12世も、2年前に呆気なく他界してしまい、今はその息子ドラグナム13世が、この地方を治めている。と言っても、まだまだ子供なので、実際の執政者はドラグナム12世の奥方、つまり13世の母親のナーダが執り行っていた。
「まあ、城島の旦那も、此方の暮らしもキライじゃあ、ないみたいでね。」
コジーは愉しそうに、話していた。
結局その日は、城島は王宮には帰ってこず、神山も他にする事がないので、充てがわれた部屋で、休むことにした。
部屋の中に入ると、何とも言えない、良い香りが漂っていた。
花の香り?いや、此れはお香の香りだ。
伽羅に似た、甘いような香りが、部屋の中に充満していた。
嗅いでいると、心が安らぐ。
神山は、来ていた服を脱ぐと、ベッドによこになった。
昨日から、色んな事が起こりすぎて、頭がパンパンになっている。
静かな処で横になって、ぼうっとしてると、頭の中に様々な思いが交差した。
「これから、どうなるんだろ?」
神山がそう呟いた時、コンコンっとドアがノックされた。
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