6人が本棚に入れています
本棚に追加
マッサージを終えると、二人の侍女は浴室を出ていった。
残された神山と、エラ。
神山の、熱く猛り狂っているが如きモノを、エラは優しく、愛撫し始めた。
こうなると、神山の理性が微塵に弾ける。
やおら立ち上り、エラを浴室の床に組敷いた。浅目に被っていた、頭巾がハラリと落ちて、エラの頭部が現れた。
他の龍刑人と違い、日本人の様な黒髪で、長い髪を後ろで束ねている。
髪の生え際も、額のちょい上から生えていて、大きな瞳がうるうるとして、じっと神山を見つめていた。
そのまま、エラに覆い被さって、本懐を遂げようとした神山を、エラが軽くいなし、
「此処じゃ、いや。」
と、可愛らしく、拒んだ。
神山は、裸のまま立ち上がると、小柄なエラを抱えるや、寝室へと持ち込んだ。
ベッドの上にエラを乗せて、部屋の灯りを消した。
部屋の照明は、奇妙な光る石が担っていた。どう言う仕組みか判らないが、一定の量を集めると、白く光るのだ。
使用しないときは、量を減らすと、光らなくなる。なんと言う省エネ?
部屋の灯りを消したら、あの香りが部屋を満たしているのが、ハッキリと分かった。
その匂いが、神山のリビドーをブーストアップした。目の前に有るであろう、エラの体を貪るように、撫でて、舐め回し、自らの熱き欲望をつき入れた。
その途端、エラが神山の身体にしがみついて、腕や肩、首筋を噛み出した。
心地よい痛みが、神山の体を更にヒートアップさせる。
今まで感じたことの無い、熱い迸りが、神山の身体を貫いた。
身体中の熱が、一気に霧散して、総ての力が抜けていくのを感じながら、神山は闇に沈んでいった。
「ドンドンドン!」
荒々しくドアを叩く音で、神山は深い眠りから呼び起こされた。
「はい、起きてますう。」
完全に寝ぼけた神山は、フラフラとベッドを下りて、部屋のドアを開けた。
其処には、城島一岩が立っていた。
城島は、神山の顔を見るや、ニヤリと笑い。
「おう、仕事だ。手伝ってくれ!」
そう、ニタニタしながら、神山を誘い出した。
最初のコメントを投稿しよう!