夜の修羅を駆ける少女は昼間は地味っ娘

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「よっ!優花の今日の私服可愛いじゃん。柚はいつもの仕事着か・・・その格好でここ来るの恥ずかしくね?コスプレじゃん」 学校帰りに喫茶店に現れた元気いっぱいの活発娘が彩花ちゃん。暗い茶髪のショートカットの女の子。 「ちょっと待ってよ。この服はしっかりとした仕事着だよ。それにこの服の方が制服や私服と違って落ち着くんだよねぇ。寝やすいし。」 「でも少し動いたらパンチラじゃん。あたしは任務以外でその服着たくないわー。」 柚花と彩花が二人で言い合いしているとスタッフのお姉さんが来る。 「はいはい、二人ともお店で騒がないの。彩花ちゃんはブラックアイスコーヒーかしら?」 「ん?ああ、いつものブラックアイスコーヒーでお願いします。」 「かしこまりー」 スタッフのお姉さんのお陰でしょうもない言い合いが終わり話が本題へと入る。 「んでさ、さっきの話の続きなんだけど柿田組がズタボロにされた位でここまで情報封鎖するの?」 「するね!特に柿田組の若頭って奴が大手新聞社の弱味や政治家の弱味を漬け込んで情報を封鎖している。」 「ちなみに、この情報元は?」 「うちのお兄ちゃんだ。お兄ちゃんが裏の筋モンから情報を仕入れたらしい。」 彩花の兄は武術はからっきしだが情報収集においては物凄く優秀である。 「彩花ちゃん、その若頭って誰なの?」 宿題をしながら彩花に聞く優花ちゃん。 「ああ、デカい声では言えないから小声で言うぜ?」 柚花と優花ちゃんは彩花の口元へと耳を見せる。 「その男は北条新九郎・・・柿田組の次期組長最有力候補と言われている。実質柿田組のNo.2だ。」
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