その戦いぶり、まさに鬼神の如く

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柚花達3人は遂に大物政治家を暗殺するための任務へと行く。 都内の某高層ビルの12階でヤクザの柿田組の組長との会食という名の取引をしているらしい。 今回のターゲットはあくまでも大物政治家なのだが、柚花はその政治家を探しながら柿田組の構成員も始末しようという事だ。 そして政治家さんを殺したらそこで今日の任務は終わりということである。 「そんで、あたしらはどうやって柚をサポートすれば良いんだ?」 3人はビルからビルへと走って跳び移ってと移動をしながら作戦会議。 「色々あるよ?例えば雷遁の術を使って停電を起こしたりして柚ちゃんをサポートしてあげたり。柚ちゃん暗闇でも目が利くから平気だしね。」 優花ちゃんのその当たり前の様にいう発言に彩花は困惑する。 「ちょっ、雷遁なんて一流の忍者でも出来ないのがあたしに出来るわけないだろ。」 「じゃあ彩花ちゃんは鎌鼬の術で風を利用してビルの窓ガラス全部割ってよ。そうしてくれたら私もビルに忍び込みやすいしさ。」 柚花に頼まれると嫌な気はしない彩花。 しかし、戦闘能力最強と言われる柚花に言われても出来ない事もある。 「あたしが鎌鼬の術してもそよ風しか吹かねぇんだよ!」 「えっ?そよ風出るの?良いじゃん、スカートめくりが出来るじゃん。」 「女子がそんな事しねぇよ!?」 この時、彩花は思った。 本当の意味で柚花のサポートなんて出来ないんだと。 鎌鼬の術をすればそよ風しか出ない。 水遁の術をしたら水鉄砲、火遁の術は煙しか出ない。 彩花は自分がとても不甲斐なく感じた。普段は勝ち気な彩花も少し泣きたくなってきた。 「でも、彩花ちゃんがいると心強いな。ほら、私や優花ちゃんだと気持ちが引き締まらないからさ。彩花ちゃんがいると引き締まるんだよね。これも彩花ちゃんのお陰だよ。」 この時、なぜか彩花は嬉しかった。全く役に立たないと思っていた自分が少しでも柚花の支えとなることが嬉しかった。
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