拘束王子

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まぶし・・・ まぶた越しに感じる明るさに目を開けると、榛のベッドの上だという事に気付く。 ジャラっと、手首に重さを感じて手錠を見ると、その先に繋がれた榛が床に座ったままベッドに突っ伏して眠っている。 これじゃ、どっちが繋いだのかわかんねーじゃん。犬みてー・・・ 「榛、ベッド上がって寝ろよ」 「ん・・・んー・・・。・・・・・・あき、怒ってる?」 ゆっくり目を開けた榛が、下を向いたままオドオドしながら聞いてくる。 「・・・怒って、ない」 あんな事されて、怒ってない、なんてのもおかしな話だけど・・・不思議と怒りは湧いてこなかった。 「それより、ベッドまで運んでくれてありがとな」 「・・・うん」 ホッと安心したような表情になる榛。 「俺チビだし運ぶの楽だっただろ?」 「いくらチビでも、それなりだったんだからな。あき一応男だし」 「一応ってなんだよ。紛れもなく男だっつーの」
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