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正月の間、榛のアパートに入り浸って家を放ったらかしにしていた俺は、里帰りから戻ってきた母にこっぴどく叱られたのであった。
叱られついでに、男が好きだということが母にバレて・・・
「そうだと思った」
とあっけらかんと返事が返ってきた。
幼稚園の時から、カッコイイだとか可愛いだとか言って、俺がくっついていたのはいつも男の子だったらしい。
高校生になってもエロ本ひとつ隠していない俺に、母は薄々、というか結構確信を持ってホモなんじゃないかと気付いていたとの事。
俺は、母に軽蔑されるんじゃないかって思ったけど
「あきが自己愛性パーソナリティ障害じゃなくてよかったわ」
と笑い飛ばされてしまった。
「そんな事より、家事のひとつでも出来るようになりなさい!」
・・・だそうで。
何にしても、懐が深い母親でよかった。
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