見てはいけない

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見てはいけない

榛のセクハラストレッチに疲弊している今日この頃。 嫌なだけじゃなくて、ドキドキしてしまう自分が憎い・・・。 「あきー、掃除サボってんならゴミ捨て行ってきてよ」 「サボってねーし。考え事してただけだし!」 「サボってんじゃん、ゴミ捨て行け」 くっそ~めんどくせぇ・・・ クラスメイトにゴミ箱を押し付けられ、しぶしぶ校舎裏の焼却炉へ向かう。 ・・・あ、榛・・・ 校舎裏の非常階段の2階の踊り場に、榛と女子が一緒にいるのが見えた。 あのタイの色は3年女子・・・ 何してんだ?あんな所で。 つい気になって、見てしまう。 3年の女子は、榛に抱きついて何か言っている。 ズキ うん?なんだ今の。 榛が相手の顔を両手で包んでキスをする。 俺は、思わず目を逸らして、慌てて焼却炉の方へ歩き出す。 ズキ なんなんだ、このズキズキは!・・・もしかして、俺、ショック受けてんのか? イヤイヤ、おかしい!いくら俺がゲイかもしれないとはいえ、あんなセクハラ男なんか絶対ごめんだし!
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