1301人が本棚に入れています
本棚に追加
見てはいけない
榛のセクハラストレッチに疲弊している今日この頃。
嫌なだけじゃなくて、ドキドキしてしまう自分が憎い・・・。
「あきー、掃除サボってんならゴミ捨て行ってきてよ」
「サボってねーし。考え事してただけだし!」
「サボってんじゃん、ゴミ捨て行け」
くっそ~めんどくせぇ・・・
クラスメイトにゴミ箱を押し付けられ、しぶしぶ校舎裏の焼却炉へ向かう。
・・・あ、榛・・・
校舎裏の非常階段の2階の踊り場に、榛と女子が一緒にいるのが見えた。
あのタイの色は3年女子・・・
何してんだ?あんな所で。
つい気になって、見てしまう。
3年の女子は、榛に抱きついて何か言っている。
ズキ
うん?なんだ今の。
榛が相手の顔を両手で包んでキスをする。
俺は、思わず目を逸らして、慌てて焼却炉の方へ歩き出す。
ズキ
なんなんだ、このズキズキは!・・・もしかして、俺、ショック受けてんのか?
イヤイヤ、おかしい!いくら俺がゲイかもしれないとはいえ、あんなセクハラ男なんか絶対ごめんだし!
最初のコメントを投稿しよう!