見てはいけない

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「なに?あんな風に優しくキスして欲しいんだ?」 壁に寄りかかった俺の顔を下から覗き込み、歪んだ笑みを浮かべる榛。 「ちげーよ!てか離れろ!」 「やだ。なんで離れなきゃなんねぇの?」 「っこんなとこ、誰かに見られたらっ」 「見られたら?」 「変な噂とか、されたら困る」 「噂になったら俺たち、みんなから白い目でみられるかもね」 「だろ?お前だって困るだろ?」 「そしたら、あき、誰からも相手にされなくなって、完全に俺だけのものだ。はは、それいいな」 榛の笑顔がさらに歪んだものになる。 こいつ・・・マジでおかしい・・・ ガンッ 榛は、俺が持っていたゴミ箱を蹴り飛ばし、両手首を壁に押し付け、無理やり唇を奪いにくる。
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