1297人が本棚に入れています
本棚に追加
/195ページ
なんなんだ、このトゥンクは。これの度に胸が苦しくてなんて言っていいかわからない感情になる。
「榛、今はもう、あきじゃない。樫村先輩って呼ばなきゃだろ?」
「っすいません、樫村先輩、俺のノーコンで当てちゃってほんとすいませんでした!」
「いや、俺がぼーっとしてたのが悪い。謝んな」
なんで榛が謝るんだよ。俺が注意力散漫だったからなのに。
「樫村、ちょっと抜けて休んでろ」
「すいません」
キャプテンにそう言われ、マネージャーが持ってきてくれた冷却パックを受け取り体育館の隅に座った。
プレー中に時々、俺の方を気にする榛の視線を感じる・・・
俺の事なんか気にしなくていいのに。
ちらっと榛を盗み見た一瞬、バチッと目と目が合う。
トゥンク・・・
・・・なんだよ、マジで、このトゥンクは!も~~~!
最初のコメントを投稿しよう!