日本人は、「きちん」としていることが好き

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 アールとエルの日本人にはわからない違いはこの曲の別のところにひそかにさらなる悪魔的犯行まさかの陰惨な事件を呼び覚ましているんですけど、その話はまたいっそうめっちゃややこしいので、すみません、あとでやります。  しかし。  なんとねえ。  違いますねえ。感覚が。  「ド」と「ドー」はなんの疑問もなく(?)いっしょくたにするくせに、「Ra」と「La」は区別する。混同したらダメ。  なにそれ。  あんたの感覚へんーーー。  これまた別な意味での「ド問題」だよー!  「ド」が「ド」じゃなくて「ドー」でかまわないぐらいだったら、「ラー」は王様でもいんじゃない? どうせ外国語なんだし。どうせ聞いてるほう、どうつづるかなんてとこまでは気にしないよ。アバウトな音で反応する。そうまさに「いいんじゃない?」を「In the night」とダブルミーニング(SMAP 「ダイナマイト」です)にすることができるみたいに。  だったら混ぜちゃったっていいのに。  そっちはだめでこっちはありって、なんでなん?  「ド」や「レ」や「ミ」は、パッと見似てるけど実は当人じゃない「ドー」や「レイ」や「ミー」でいいことにしちゃってんじゃん。それ「そっくりな別人でアリバイ工作」みたいな、古典的なトリックだよね。「実は生き別れの双子が!」とか最終回にいきなり言いだす連ドラというか。     
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