「ドレミの歌」の秘密 ――かわいそうな「シ」――

世界基準のあたりまえ？

　いまや、世の中、グローバル。
　多くのひとが見知らぬ他人と交流します。いやおうなく、そうさせられています。電車とかフェスとかショッピングモールとかシネコンとかでたまたま偶然、隣あったりして。SNSを見たり書いたり使ったりして。いきなり道をたずねられたりして。
　どんなひとも、全然知らない誰かと、ある日突然、関わり合いにならないわけにいかない世の中になってきました。
　受動的にそうだというだけではありません。
　主体的にもそうなれます。自宅にいながらにして、世界じゅうにむけて、動画やつぶやきを発信したり拡散したりすることができます。というか、ともだちや仲間にだけむけて言ったつもりのことが、あれよあれよという間にとんでもないとこまで広まってしまったりしないともかぎりません。
　最近の子どもさんのあこがれの職業の上のほうに、ユーチューバーがいるそうです。

　ほんのちょっと前までは、全然そうじゃなかったですよね。
　都会はまだしも。
　うんとお金持ちのひとはともかく。