テレビなふたり

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 直紀は液晶テレビのパネルを製造する工場に勤めている。  地デジ化買い替え需要の際は、「もう、勘弁してくれ」と思うほど仕事がハードだったが、今ではその反動がひどく、需要が落ち込み、工場存続すら危うい状況だ。  会社は人員削減の方針を掲げ、すでにリストラも行っている。  同僚たちも潰れるのは時間の問題だと口々に言い合い、実際に転職すべく何社か面接に行っている。
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