射抜かれたハート

本編

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ひとことどころか、40ことくらい言い終えた彼はより苦しそうに胸を押さえた。

─── 救急車呼んだら助かったろうに……

だが、生命力の強い彼もどうやらここまでらしい。彼は最後の力を振り絞って消えるように微笑んだ。

「きみのこと、ずっと……永遠(とわ)に……愛してる……」

そして、ようやく目を閉じた。

─── くっそ、重い。

静まり返る屋内で、私は密かにそう思った。