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保管庫に小瓶を並べ終わったセスは空になった箱の蓋を閉める。
「それじゃ、毎日1瓶ずつしっかり飲むんだよ。次は18日後にくるから」
「ああ」
「それから人間には気をつけて」
「そうだな。ありがとう」
「ん。じゃあもう行くね」
セスは帽子を被りなおし「また」、と笑顔で手をふった。
俺が頷くと彼は玄関から出ていった。
扉が閉まると静寂が帰ってきた。
18日後、またセスと会話ができるのをほんの少しの楽しみにしてまた一人でひっそりと生き長らえていく。
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