新しいぬくもり

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

新しいぬくもり

ぼくは、すぐに孤独になる。 だから、ぼくは人のぬくもりが恋しい。 生まれたときは、ぼくにも多くの仲間がいた。 だけど、すぐにそれぞれ別々の方向に進み、 離ればなれになってしまった。 孤独というのはつらい。 そんなとき、ある人がぼくに近付いてきた。 ぬくもりのあるとってもいい人だった。 ぼくは、そのぬくもりを感じ、目を覚ました。 仲間は、待っているだけじゃダメだ。 自分で作る用意をしなければ…… そのぬくもりで目を覚ましたぼくは仲間を増やすことができた。 ぼくは、幸せだった。 でも、すぐに状況は変わった。 ぼくにぬくもりを与えてくれた人は死んでしまった。 仲間もぼくから離れ、ぼくはまた孤独になった。 それから、新しいぬくもりを求め、色んな人と出会った。 けど、次第にぼくの周りから人はいなくなった。 ぼくが、人にぬくもりを求めるだけで、こちらからは何もしなかったからだろうか?
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!