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新しいぬくもり
ぼくは、すぐに孤独になる。
だから、ぼくは人のぬくもりが恋しい。
生まれたときは、ぼくにも多くの仲間がいた。
だけど、すぐにそれぞれ別々の方向に進み、
離ればなれになってしまった。
孤独というのはつらい。
そんなとき、ある人がぼくに近付いてきた。
ぬくもりのあるとってもいい人だった。
ぼくは、そのぬくもりを感じ、目を覚ました。
仲間は、待っているだけじゃダメだ。
自分で作る用意をしなければ……
そのぬくもりで目を覚ましたぼくは仲間を増やすことができた。
ぼくは、幸せだった。
でも、すぐに状況は変わった。
ぼくにぬくもりを与えてくれた人は死んでしまった。
仲間もぼくから離れ、ぼくはまた孤独になった。
それから、新しいぬくもりを求め、色んな人と出会った。
けど、次第にぼくの周りから人はいなくなった。
ぼくが、人にぬくもりを求めるだけで、こちらからは何もしなかったからだろうか?
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