第一章

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 なまじイケメンなもんで、本物よりイケてんじゃないかというレベル。本物より兄たちに踊ってもらったほうがかっこいいかもしれない。  つーか著作権とか音楽使用料大丈夫かコレ。 『フルコンボ! パーフェクト!』  息一つあがってない。けっこう激しい動きあったのに、やり慣れてるってことか。  士朗お兄ちゃんは悠々と下り、いい笑顔で言った。 「さ、桃の番な」 「できるか!」  色んな意味でハードル上がったわ。  それ以前にこんな修行を妹に勧める兄ってどうなの。 「大丈夫、最初は初心者バージョンの簡単なのだって。曲も何がいい? 人気女子グループの新曲もあるぞ」 「これは知ってる……いやいやいやいやスタートボタン押さないでー!」  制止の声空しく曲が始まった。
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