序章

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序章

2016年 8月27日 『「…愛してた…」 かぷっ』 はっ…。 私は目を覚ました。 夢を見ていた。 とてもとてもながいながい。 あの時と同じ悪夢。 私は桃園 妃菜子。 1年前とあるゲームに参加して殺された。 が、生きている。 現実か夢かなんてわからない。 生きているならそれで良い。 恐らく他の人も生きている。 凪沙と陽向以外なら。 あの後2人がどうなったか… なんて、占えばすぐ出る。 そう、あの日から私には 占いの能力が身についた。 だが、怖くて占えない。 生存を確認するのは実際見なくては…。 他の人の接触も今は全くない。 でも、人狼ゲームはまた開催する。 占わなくても解る。 そうと気づくと明日は丁度あの日から 1年経つ…。 長い階段を降りて玄関へ行くと 1通の手紙。 一目見るだけで解る。 1年前と同じ。 『人狼ゲームへの招待状』 私は早速荷物をつくり家からでた。 死なないと分かってても 皆を守る。 1年前とは違い 今なら確実な占いができる。 皆を守る理由…。 ゲームを終わらせないため。 私はゲームの聖地へ足を運んだ。 『…絶対に許さない』 人狼ゲーム ~after game~
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