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次の日の朝、パソコンを開くと碧唯からのメッセージが届いていた。いつも通り明るい文面で遅くなった謝罪と、相手のことは考えても解らないのだから、考えないで自分の行きたい所を提案するべきだと書いてあった。
予想通りの返信に栞里は笑えてきた。
(さすが碧唯ちゃん……)
その日の夜、栞里は行きたい所があることを拓海にLINEをした。
もちろん行こうと返信があった。
栞里は行きたい所を考えた末、浅草に行くことに決めた。
パンケーキも食べて見たかったし、文豪が行ったとされるスポットも多く点在していた。
拓海は快く了承してくれた。
その事に栞里は安堵すると、不安を押し込めるようにスマホを取り出すと浅草と検索画面に打ち込んだ。
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