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ユミは涙をポロポロ流し泣いていた
卓も困って立ち尽くしている
卓ちゃんには迷惑かけない
だから一度でいいから
私と一晩一緒にいて
卓もためらったが泣いているし一晩くらいなら仕方ないかと言う気持ちで送るのは断念した
そもそも卓とユミはマンガサークルを通して共通の友人がいたことから知り合った
卓は大学四年、ユミは高校三年だった
ユミは卓にはじめはマンガの趣味が一緒でうまいから教わるような関係だった
が、次第にユミは卓に淡い恋心をいだくようになった
卓には、同じサークルに将来を約束している彼女がいるのを承知で
彼女なんて・・・卓ちゃんは絶対に私が取ると内心意地悪な気持ちも持っていた
でも、いくらそれとなくモーションをかけても卓ちゃんは妹くらいにしかみてくれなかった
だけど、もう、自分の気持ちにウソをつくのは辛くて辛くて仕方なくて
とうとう、卓の家に
来てしまった
前も追い返されていたから
夜、来て既成事実を作ってしまえば・・・と、まで
思いつめていた
お母さんには何て言って来たの?
友達のマリちゃんちに泊まると言ってきたから大丈夫
しょうがないな~
じゃあ、僕のベッドにユミちゃんが寝なよ
僕はソファに寝るからさ
うん
しばらくすると、卓は寝息を立てて寝始めた
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