進むべき道

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 隆史は、まず従業員の話を聞いてみることにした。  そこでまず、女性最年長の好美に声をかけた。 「あら、坊っちゃん。どうされました?」  好美は明るく答えた。  隆史は一呼吸おいて、質問した。 「先代が亡くなって、従業員のみんなはけっこう動揺したと思うんだけど…今は少し落ち着いたのかな?」 「はい。  一時はどうなることかと思ったけど、今はみんないつもの表情に戻って、仕事に当たれてると思いますよ」  隆史は続けた。
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