進むべき道

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 その頃、美香は受付業務を一時成実と交代し、休憩に入っていた。  隆史は休憩中の美香をつかまえ、好美と正弘にした同じ質問を投げかけた。  美香は大きな目を更に大きく見開いて、しばらく考えた後、答えた。 「そうですねぇ…夢湯治の変えていきたいところ…」  美香は天井を見上げた。 「私、一日中ほとんど受付にいるんですけど、お客さんのみなさん、本当にいい顔してお帰りになってるんですよね。    それって、夢湯治の誇りだと思うんです」 「夢湯治の誇り…」
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