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「いや、これに答えたからと言って、何もペナルティとかないし、別に…」
「…カー…」
今にも途切れそうなか細い声が、微かに聞こえた。
「かぁ?」
隆史はいぶかしげな顔で成実を見た。
「…カード…」
「カード?
カード…が何?」
「カード…ポイントが貯まるカードなんかあると、お客さんは喜ぶかなって…」
成実はもじもじしながら答えた。
「カードか…。なるほどなぁ。
うん。成実さん、どうもありがとう」
照れ臭そうにうつむいている成実をそのままに、隆史は休憩室を後にした。
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