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「坊ちゃん…」
源治がぼそりと呟いた。
「よくぞ、ここまで考えられましたな」
源治は満面の笑みだった。
それを聞いた面々は顔を見合わせながらも、頷き合い、隆史に拍手を送った。
隆史は皆からの拍手を聞いて、初めて笑顔になった。
「いい提案ですよね。
今まで私たち、意見なんて全く聞かれなかったから…」
美香が言った。
「うん。
なんかやっと夢湯治の一員になれた感じがするわ」
と好美。
「ホームページ関係は僕に任せてください。
そのために、僕はここにいる!
ついでに、五右衛門風呂がどういう造りで、どのくらい費用がかかるのかを調べておきますよ」
拓海が力強く言うと、
「じゃぁ、僕はそれを沸かす仕組みと材料等を調査してみます」
と正弘が言った。
「ポイントカードのデザインは、私が…」
成実はいつも通り遠慮がちに言った。
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