温泉戦争

新しい道

　次の日から、早速、みんなでそれぞれの役割に沿って動き始めた。
　通常営業をしながらの準備なので、各自、仕事の合間を縫って動いた。

　好美、美香、成実の女性陣3人は休日に時間を合わせて、風呂に置く化粧水や美容液を見て回った。
　女性の品が大多数だったが、今は男性用の物もあり、その中から効用やデザイン、価格を比較して選りすぐりの物を選んだ。

　途中で3人でランチを食べ、その後はポイントカードのデザインを話し合ったり、ネットで検索しては、そのデザインや大きさ、費用について検討を重ねた。

　一方、男性陣は物産品を置くスペースについて検討したり、五右衛門風呂のレイアウトや費用について話し合った。

　源治は観光協会や商工会へ足を運んで、資料を分けてもらうと同時に、五右衛門風呂や物産についての情報収集を怠らなかった。

　夢湯治は、新たな局面に向かって突き進んでいた。