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幾分、寒さは和らぎ、桜の蕾がちらほら咲き始めた。
源治の体調は変わりなく、至って元気に過ごしていた。
普段と変わらない源治の姿に、少しずつだが、源治の体調を気遣う発言は減っていった。
それくらい、源治の体調は良かった。
隆史も病院で聞いたことを疑うほどの感覚に陥っていた。
その頃の夢湯治は、温泉リゾート施設「オーシャン・スパ」の影響を忘れてしまうほど、繁盛していた。
逆にオーシャン・スパ目当てに来る客で、町全体が活気づいていた。
おそらく町全体への来客数は増えたのではないだろうか。
オーシャン・スパは町に良い影響も与えていた。
そんな忙しい最中に源治がいてくれることは、みんなの心の不安を解消し、意欲的に働く原動力となっていた。
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