第1章

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ー先生の部屋ー 先生 「ここでの生活の話は大体これくらいだね。分からなくなったら、君の部屋にあるメモ用紙で確認が出来るから」 先生 「ここなら、君をどうという人もいない。少しだけ約束事があるけど、安心して暮らせるはずだ」 アレン 「…………はい」 先生 「それから……」 【手帳を差し出す】 先生 「はい、どうぞ」 アレン 「……?」 【手帳を受け取る】 アレン 「これは?」 先生 「君 専用の手帳だよ。好きな時でいい。嫌なことでも、楽しいことでも、何か感じたらその手帳に書いて僕に渡してくれないか?」 アレン 「文章でなくても?」 先生 「はは、絵だけ書いて渡す子もいるから、それでも構わないさ」 先生 「さてと……。夕食にはまだ時間もあるし、他の子に挨拶をしてくるといい」 アレン 「……どこにいるんですか?」 先生 「ここから出て、左に真っ直ぐ行くと 君たちの部屋があるから、そこにいるよ」 先生 「皆いい子だ。すぐにはいかないかもしれないが、仲良くなれるはずだよ」 先生 「……あ、僕のことを言ってなかったね」 先生 「"先生"と呼んでくれたらいいよ」 先生 「これからよろしくね、アレンくん」 アレン 「……はい、よろしくお願いします。…………先生……」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー アレンが施設に来た日なので、 ここではアレンは少し無感情に。 先生はとにかく優しく……。
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