第2章 本気

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ガクンと膝が落ちる。 もう……恥ずかしくて顔を上げられない……… 一貴がズボンと下着を優しく履かせてくれ……… 立ち上がって俺をやんわりと抱きしめた。 一貴の匂いが………広がる……… それから俺の頭をゆっくり撫でながら 切なそうな声で…… 『良くできたね………ゆき』 と……囁かれた。 熱くなりそうな身体を無理やり起こして 一貴の胸を両手で押し……離れた……… 一貴が着けている腕時計が目に入り……… あと数分で昼休みが終わる…… 上服をグッと整え 『………もう、いいだろ。……2度と……近づかないでくれ』 いたたまれなくて……目を伏せて 出口へと向かう ドアノブに手を置いた瞬間 『俺………本気だよ。本気で………惚れてる』 『ッ……………』 振り向かずにドアをガチャンと開けて…… 共同用のトイレを出た………。
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