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ガクンと膝が落ちる。
もう……恥ずかしくて顔を上げられない………
一貴がズボンと下着を優しく履かせてくれ………
立ち上がって俺をやんわりと抱きしめた。
一貴の匂いが………広がる………
それから俺の頭をゆっくり撫でながら
切なそうな声で……
『良くできたね………ゆき』
と……囁かれた。
熱くなりそうな身体を無理やり起こして
一貴の胸を両手で押し……離れた………
一貴が着けている腕時計が目に入り………
あと数分で昼休みが終わる……
上服をグッと整え
『………もう、いいだろ。……2度と……近づかないでくれ』
いたたまれなくて……目を伏せて
出口へと向かう
ドアノブに手を置いた瞬間
『俺………本気だよ。本気で………惚れてる』
『ッ……………』
振り向かずにドアをガチャンと開けて……
共同用のトイレを出た………。
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