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「はい、舞衣、自分で自己紹介」
ジャスティンはそう言うと、自分もギャラリーの一員となって前へ移動した。
舞衣は目を見開いたまま、まばたきができない。
いや、まばたきすることすら、舞衣の脳は忘れてしまっていた。
「は、初めまして……
私は、松村舞衣と申します……
あ、あの、ここに立って、このように自己紹介をしてることが、まだ全然信じられなくて……
夢を見ているのか、それとも異次元の世界に来てしまったのか、あ、いや、ごめんなさい、そんな事は別にどうでもいいですよね……
あの、その、私はもう24歳になりますが、一般社会の常識は身についていると思ってますが、あの、ここでのセレブな生活に適応できるのか、まだ全く分かりません。
あ、すみません、自己紹介をします…
身長158センチ、体重ちょっと重め、おとめ座のO型です。
よろしくお願いします」
最初に拍手をしてくれたのは、一番普通に見える優しい笑顔のメガネが似合う正統派のイケメンだった。
ツーブロックの髪形はサイドとトップで色を少し変え、トップはワックスで綺麗に固めている。
高校生で言えば、優等生の生徒会長タイプに違いない。
メガネの奥に見える瞳は、ちょっと垂れ目で人懐っこい雰囲気を醸し出していた。
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