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「ネット情報では、その会社は外資系でニューヨークに本社がある東京支社で、男性のみの職場で、そこの男性は一流エリートでその上イケメンらしい。
なんか社長は女性らしいよ。
そこの支社には女性社員はたった一人で、その一人が定年退職で辞めたための募集だって」
舞衣はこの夢のような職場に思いを馳せながら、ため息をついた。
「沙紀、応募すれば?
ダメ元でいいじゃん、応援する」
「マイマイも一緒じゃなきゃ嫌だ。
だって、うちら、一応、外語大学出て英語はなんとか話せるし、もう一カ国語は韓国語があるじゃん」
舞衣は、韓国語と聞いてフッと笑った。
「韓流スターに嵌まったのも、ここで役に立つとは思わなかったね」
沙紀はよっしゃーみたいな顔をして、でも、目を細め舞衣の顔を覗きこんだ。
「韓流スターって言っても、舞衣の好きな人はブサイク俳優だけどね」
舞衣は沙紀のほっぺを軽くつねった。
「しょうがないでしょ。私はブサ専なんだから。
でも、一人しか採用されないんだよ、私も受けちゃっていいの?」
「いいよ、いいよ。
だって、受かるはずなんてないんだから」
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