イケメンの狩猟本能に火がついた?

2/22
3630人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
昨日着ていたスーツは会社のロッカーに置いてきたため、舞衣は、もう一着持っているリクルートスーツを着ることにした。 しかし、そのスーツは体の線がはっきり分かるパンツスーツだ。 シャワーを浴び、髪を乾かし、そのスーツを着てみたが全く似合っていない事に愕然とした。 ほんの少し太ったことは自覚している。 でも、明らかにパツパツのピチピチで、ポッチャリ体形が露呈して見えた。 でも、これしかスーツはないし…… そうだ、誰にも気づかれないように会社に入って、すぐに更衣室で着替えればいい… 舞衣はそう考えると朝食も取らずに家を飛び出した。 誰よりも早くに会社に着くために。 一流企業になると、皆、朝はゆっくりだ。 特に外資系の企業はフレックスタイム制を導入している。 “EOC”の正社員は、その中でも最先端をいっていた。 でも、舞衣が任される受付兼秘書係は、9時から5時と決まっている。 それは、会社を朝の9時には開けるという大切な仕事があるからだ。 私はその方が全然いい… たまに見るイケメン軍団はいいけれど、毎日何時間も顔を合わせるとちょっと…… イケメン一人でも緊張する私なのに…… いつかは慣れるのかな?……
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!